2015.2.14~Valentine Love~









「いって……ちょ、待てっ!美結!」




昴の伸ばす手からヒラリと逃れて、あたしは運良く来ていた電車に乗った。





一度も昴を見ずに。






「っ……」





……もう、顔を合わすことなんてできないよ。




怖いよ、あの時みたいに切り捨てられるんじゃないかって。





でも、そういうことをされる決定打をあたしは、やってしまった。








……これで終わりだ。





6時前の電車は仕事終わりの人たちでいっぱいで。





よかった、涙を見られることはない。





外側を向いて、家まで帰った。