腕を優しくそっと掴まれる。 反射的にあたしは振り払ってしまった。 「……昴のウソつき!」 嫌いならそんなに優しく触れないで。 「同じことはしないって、っ、約束するって、言ったじゃん!」 そう言っているうちに、あたしの目には涙が溜まり、流れてしまっていた。 「美結っ、」 「……期待させないでよぉっ、」 あたしはそう言って、チョコの入った袋を昴に向かって投げた。 油断していた昴は避けきれず当たってしまう。 我を忘れたあたしはそんなことを気にせず駅の電車の方に走った。