「もういいや、無理にはしないよ」 その言葉と共に、東雲くんの手は離れた。 心の中で安堵の息を吐いて手を少しだけ緩める。 「……でも、油断は禁物だよ?」 その言葉と同時にあたしの手は退かされた。 「えっ……?」 一瞬何が起こったのか分からなかったあたしはされるがまま。 「隠さないでよ……可愛いんだから」 「な、なな何言って……っ」 真っ赤になったあたしを見て、軽く笑ったあとあたしの隣に行き、壁にもたれた。 「チョコくれないのかと思った。勘違いだったらすっごい恥ずかしいし……」