2015.2.14~Valentine Love~






でも、涙のせいでその言葉は言えなかった。






「フォンダンショコラ、って言うんだっけ?俺が食べたかったやつ」





そう、東雲くんの食べたかったやつ。







「っ、東雲くんにっ、あげるやつです、」





やっとのことで声を出せた。










「……本当に?俺にくれる?」





「、はい……」




あたしがそう言うと、東雲くんはふっ、と笑った。





「顔、隠さないでよ」





そう言いながらあたしの手を退かそうとする。





「イヤです。恥ずかしい」





あたしは顔を押さえる手に力を込める。





グッと力を込められるけど、あたしも負けない。