「かっ、可愛いっ!!」
次の日、授業を終えて貴人くんと梓とともに幼稚園に来た。
みんな小さくて可愛い。
貴人くんがとある女の子の方に近づく。
あの子が妹なのかな?
「あっ、おにーちゃん!」
「美月、迎えに来たぞ」
貴人くんがそう言うと、パタパタと嬉しそうに駆け寄ってくる。
いいなぁ、あたしも妹や弟が欲しかったなぁ。
梓は梓で他の子と話している。
……ところで銀河くんは?
辺りを見回すと、幼稚園の先生と銀河くんが一緒にいるのを見つけた。
あれ、なんか銀河くん泣きそう?
おそるおそる近寄ってみる。
すると、銀河くんはあたしに気づいた。

