……でも、それはできなかった。 だって、腕を引っ張られたから。 「はぁっ、深町さん……やっぱりここにいた、」 「し、ののめくん……なんで」 「それはこっちのセリフ。あんなの間に受けんな」 東雲くんはそう言葉を吐き捨てると、あたしが持っていた紙袋を取った。 そしてあたしを壁に押し付ける。 あたしが逃げないようにするためか、顔の横に手を置かれた。 「あいつらが深町さんに言ったこと、全部聞いた」 全部聞いたってことは、ちゃんと東雲くんの思いがあたしに伝わったかってこと? 嫌いだって。