東雲くんが、あたしのこと好きじゃないことなんて、知ってるよ。
……だって好きって言われたことないもん。
「ソレも!環に渡すなんてありえない!」
あたしの持っている紙袋を指差しながら大声で言う。
……なんで、どうしてなんだろう。
あなたはありえなくないの?
そんなのおかしいよ。
「あー、そういえば言ってたなぁ……早く別れたいって」
「そうそう、チョコも貰いたくないって。だからあたしたちがここに来たんだよね〜」
ドクン、と胸が嫌な音を立てた。
もうこんなこと聞きたくない。
そう思うのと同時に、あたしの足は出口へと向かっていた。
そして、走るように教室を出た。

