まぁ、それはそうなんですけど。




「うん……でも大丈夫だよ。東雲くん気づいてくれたし」




「今度来た時は俺の名前呼んでよ。小さな声でもいいから」





あたしをチラリと見てそう言った。





これは、吉川くんの言った通り、嫉妬なんでしょうか?




「分かりました……これからは東雲くんを呼ぶね」





あたしはそう言って笑った。










……ここまでは良かったんだ。





でも、バレンタインデー前日の13日。





あんなこと言われるなんて、思ってもいなかった。










嘘だと言ってほしいよ……東雲くん。