え……? 謝罪と礼を言われて顔を上げた。 それを聞いて、首をかしげる。 「てか、俺がこんなことしてごめん」 なんで謝るんだろう? 東雲くん、何も悪いことしてないよね? 「いえっ!あたしの方こそ、虫取ってくれてありがとうございますっ」 虫が取れなかったらどうしようかと思った。 もうあんな思いはしたくないよ。 「……良かった、拒否されなくて」 さっきまでの出来事を思い出し、また赤面していたあたしは東雲くんのつぶやきを聞いていなかった。