[ジリリリ]
「ん。うるさいなぁ。まだ７時半じゃん。。」
「音愛ー!早く起きなさい!もう７時半よ!!遥香ちゃん来ちゃうわよ?」
あ。。。え?今日遊ぶ約束してないし、７時半に来るわけないし。。。
「やっばー!今行くっっ!」そうっ!今日は４月７日、入学式☆
私、櫻井音愛、今日から高校生
[ピーンポーン]
「あっもう来た。ちょっと待っててー」
「いってらっしゃい」
「いってきまーす」

「おはよ、遥香!ごめんね、まだ春休みだと思ってた!!」
「ふふっおはよ。まだはるやすみって、、、音愛らしいやっ」
この子は柏木遥香保育園の頃からの幼馴染みで私の大親友。
今日から通う桜川高校も遥香と気に入って受験して見事合格!
二人で頑張ったんだから!!
「音愛、同じクラスになれるといーねー」
「ねっ!でも絶対大丈夫でしょ!?」
「だねっ♪」
小さい頃から二人で手繋いで歩いてきた。
遥香と手、繋いで歩くと安心できる。
喧嘩しても手を繋いで歩いたら、仲直りの証!

家から徒歩15分のわりと近い高校。歴史ある学校だけど、校則はそれほど厳しくない。
これから始まる高校生活、ワクワクするな～

学校に着くと、名簿が張り出されていた。
「あった!遥香、同じクラスだよ!?」
「やったぁ!!やっぱうちらの絆は最強だね」
二人手を繋いで教室に向かった。

入学式も終え、遥香との帰り道、私は変な胸騒ぎがしていた。
「音愛、ねぇ聞いてる?」
「あ、、ごめん。で、なんだっけ?」
「あのさ、ゆうとくんってかっこよかったね」
「う、うん。」
「音愛?どうかした?」
「ううん、別になんでもないよ」
なんだろう、なんか嫌な予感がする。
ま、気のせいだよね。高校生活楽しまなきゃ♪

私はまだ知らなかった。これから辛い日々が始まることを。。。