Small cafe 〜傍に居たくて〜



着替え終わってフロアに戻ると、もう誰も居なくて、男子更衣室だけに明かりが点いていた


きっと伊藤先輩が残ってるのであろう


「伊藤先輩〜!私今日当番なので戸締まり確認しなくちゃいけないんですけど!早く出て下さ〜い!」


バンバンとドアを叩くとガチャッと更衣室の扉が開く


「え、あの……え?」


目を見開いて焦る。
出て来たのは伊藤先輩じゃなくて、大好きな白石先輩だった



「お前なあ…うるさい」


はあ、と溜息を付いてスタスタと荷物を持ちながら私の横を通り過ぎる


予想していなかったから、凄く動揺している