「お前も、よく挫けないよなあ」
ふと白石先輩が居る更衣室のドアを見詰める
「だって、大好きですから。諦められないんです、しょうがない!」
ぱあっと明るく笑う私を横目に、やれやれ と頭を左右に振る
「どうせ諦めようとした事なんてないんだろ?」
「はい!!」
「ぶはっ、やっぱり」
ケラケラと笑いながら私の頭を叩く伊藤先輩
何だか子供扱いされてる様で、ムカッとする
「やめてください!」
ムッと頬を膨らませながら頭に置かれた伊藤先輩の手を掴んで退かす
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