お義母さん。お願いします。
少しだけ。
私は、真美をお願いして
直人の会社へ。


実は、お弁当を作って持って行こうと
お義母さんに相談したら、
「あら、良いわね〜‼︎ 行ってらっしゃい
きっと、喜ぶから。」
そう言ってもらったのだ。


ペーパードライバーの私、
きっと、イライラされてるかなぁ?

それでも、マイペースを貫き。

何とか着いた。エレベーターに乗り、
15階の副社長室へ。

「すみません。あの〜」
「はい。どちら様ですか?
アポイントは、お取りですか?」
お化粧バッチリのお姉さん。
「副社長は〜?」「ですから。アポイントを取って頂かないと、お通し出来かねます。」
イライラさせてる、どうしよう…。
後ろから靴音がした。、
「葵ちゃん?どうしたの?」
振り返ると高井さんだった。
「直人に…。」
「そんなの、断らなくても入って来てください。」「でも、何も言ってないですから…。」

「高井さん?この女をしってるんですか
何か、わけわからないですが。」

「なんて口きいてる‼︎ 副社長の奥様だ!
失礼だぞ‼︎」
「奥様だったなんて、申し訳ありません
失礼な事言ってしまって。」
小さくなってうなだれてた。

「そんな…。私がちゃんと言わないのが
悪いので…。気にしないでくださいね」

「この事は、報告するからな!」
「高井さん‼︎ 駄目!大切な秘書のかたなんだから。可哀想でしょ‼︎」
「しかし…。」

「なんだ?騒がしい。」
「副社長、葵ちゃんです。」

「葵〜‼︎ 会いたかったんだ
仕事煮詰まっててさ!」
ギュッと抱きしめられた。
「直人?人が見てるから…。」

全然気にしてない様子で
腰に手を、回され中へ。
ソファーに座り、
「ごめんなさい。急に来ちゃって…」
「そんな事ないよ。どうした?」
「お昼ごはんにとお弁当作ってきたの。
食べてくれる?」
「嬉しいよ。ありがとう、葵。
真美は?」「お義母さんが見てくれてる
直人に会いに行って来なさいって」

「そうなんだ。おいで葵。」
膝を叩き私を膝の上に座らせた。

「葵の香りだ。落ち着くよ。」
「やだ〜もう〜。」
「葵…。ちょと休憩しようか?」

「何?」なぜか抱っこされて、
仮眠室に連れて行かれた。
カギを掛けて。

「食べていい?」「うん、美味しいよ!
直人の好きなものたくさん入れてきたからね!」
「お弁当は、後で…。先に、葵を
食べたい‼︎」なぜかえっ?えーー!