直人に連れられて行った場所。
古い小さなお家。

ここは、私が
生活して居た家。


「ごめんね。本当恥ずかしすぎるお家。でも、私を育ててくれた場所なの。
だから…。」
「気にしてないよ。ここが葵の原点。
知ること出来てうれしいよ。」

「お母さん!ただいま。」
「あら?久しぶりね。来るなら言ってくれればいいのに。」
ふと、直人を見たお母さん。
「あの…どちら様?」
「初めまして、坂口直人と申します。
葵さんとお付き合いさせていただいております。突然ですが、結婚の承諾を
頂きたくお伺いしました。」
「はぁ⁉︎えっ⁉︎葵!どうゆうこと?」

中に入り今までの事を話した。

涙目のお母さん。
「こんな家の子です。貴方の様な
お金持ちのお家とお付き合いなんて…、まして、結婚なんて…おこがましいです

「そんな事気にしてないです。僕は、
葵さんが良いんです。彼女だから
結婚しようと思ったんです。」

お父様お母様もご苦労されて今があると
私の家柄など何も気にしてないと
笑ってくれた。とっても優しくて
嬉しかった。
その事を話した。

「葵を幸せにしてやって下さい。この子は、親思いで沢山苦労かけました。
だから…幸せになってほしい。」
「必ず、幸せにします。」

結婚の承諾を得た。

その日の夜、弟の一馬に連絡した。
「姉ちゃん!元気か?」
「一馬、お仕事どう?」「頑張ってる。
今、打ち合わせ終わって帰る途中。」
一馬は、凄く頑張って、弁護士になった
大手の事務所でバリバリ働いてる。
「お姉ちゃんね。結婚するよ」
「本当!どんな人?」
直人の人となりを話した。
「凄い人と結婚するんだね。でも、
優しい人みたいだね。幸せになれよ。」
「ありがとう。結婚式来てよ!」
「当たり前だ!日取りきまったら連絡して!スケジュール合わせるからさ!」
「うん」