「ん…?」

目の前に、私と同じ制服の男子がいる。
…歩いている。

遅刻しちゃうよ?いいの?今日入学式だよ?

そう、心の中で呟いてみる。
知らない人に、声なんてかけらんないし。

追い抜かして、パッと後ろを振り向くと。

本日2回目…いや、夢を会わせて3回目の静止。
いったい何回静止するんだか。

だって。その男の人は。