ちょ、おかしいって!
しかも香奈、めっちゃうれしそうだし。
これ、周りから見たら、私…
ただの邪魔物…だよね…。
だって、どう見ても、前の二人は…
美男美女のカップル。
その言葉がふさわしい。
それを見てる私は、邪魔物。
その瞬間、胸の奥から、フツフツと何かがこみ上げてきた。
香奈は…私が神谷君のことを好きってこと、知っている。なのに…。
これは…怒りと…いや、怒りだけ…。
あえて言うなら…嫉妬なのかな…。
そしてその矛先は。
前で楽しそうに神谷君と話をする、香奈。
こんな感情を香奈に向けるのは初めてだ。
私は香奈と喧嘩をしたことがないから。
この、怒りの感情を必死に抑え、拳を握る。
そして、前の二人を見ないように、下を向いて、家に帰った。


