誰もいない家に向かって挨拶。

お母さんは朝から仕事。
お父さんは、私が物心ついたときにはもういなくて。
姉の美希は、高校3年生。もう学校に行っちゃったかな。

ハァッ、ハァッ。

(あーもう!こんなはずじゃなかったのに!)

私は、朝早く起きて、姉にコテを借りて、髪の毛をかる~く巻いて行く。
…予定だった。

はぁー。もうやだ。
疲れた。遅刻しちゃおうかな。

そんなことを考えながら、小走りで学校のに向かっていると。