女たらしの彼と初恋の私


「ねえ、香奈」

…聞こう。そして、スッキリしよう。

「ん?何?」

そして息を吸ったとき。

「おーい!美紗ちゃーん!香奈ちゃーん!」

後ろから、聞き覚えのある声が…。
この声は…、間違いない。

「神谷君…!?」

紛れもなく神谷君だ。
でも、どうしてここに?
神谷君の家は、反対方向だったはずだ。

「神谷君、なんでここに?家、あっちでしょ?」

そういって、神谷君の後ろを指差す。

「おう、あっちだ!」