女たらしの彼と初恋の私


神谷君、そのまんま私のタイプなんですが…。

ま、まぁ、まだ好きになった訳じゃないし!

「好きなわけないでしょ?」

できるだけ、平然として答える。

「んー、そっかぁ」

ふぅ。何とか乗り越えた。

あ、そういえば。入学式の日、香奈、何か言いかけたよね?

『神谷君は…』

って。今聞いてもいいかな?

「あ、ねぇ、香…」

キーンコーンカーンコーン

わざとだろ!このチャイム!

「美沙、何?」

「あ、何でもない」

うぅー…聞くタイミング逃した気が…。