女たらしの彼と初恋の私



そして、教室に戻ってきた。

「はーい、席についてー」

先生の呼び掛けに、皆が自分の席に座る。

私も自分の席に座って、ボーッとしていると。

「お、今朝の!」

隣から声が。この声はまさか…。

「か、神谷君!?」

そう。私の隣の席。まさかの神谷君。
これは運命か…。

「おう、隣だな、よろしくな!」

…その手はなに?握手?

私はそっと、その手を握る。
そして、彼の顔を見ると…

気絶しそうになった。
彼は、満面の笑みを私に向けていたから。