「…女の子なんだから。」

黙る私に、夏樹は眉を下げ、声のトーンを柔らかくして言った。

「…うん。」

差し伸べられた手を取り、燃え尽きた花火片手に夏樹の体に収まった。

頭を軽く押さえつけられる。

「ずっと、俺の傍に居てよ…。」