「千香…、」

ぬらりひらり、おぼつかない足取りでこちらへ向かってくる。

ビュッ!伸ばした両手を掴んで。

逆手のまま、果物ナイフを握らせる。

そ の ま ま





グドッ…!

「ぅぐっ…」

ズブリと、ナイフは夏樹の硬い腹部に沈んだ。