『はい。いかにも
ドライバーが辞めてしまったもので、私が貧乏君をスカウトしたのですよ?ほほほ
とにかく、そこの停留所に車を寄せるのでお乗りなさい』
「は?わけわかないんだけど!?」
何がなんだか理解もできるわけもなく、淡々と進められた会話と、店長に電話してるというのにも関わらず、見ず知らずであろうこの老人のような男に、車を寄せるから?車に乗れ?みたいな発言。
全財産が2万で
給料が振り込まれてないという現実。
かぁぁぁ!!!
頭に血がのぼる。
色んな感情が込み上げてきて、どこにもぶつけようがない私は、右足を上に上げて、思いきり地面に叩きつけたんだ。
んだけど
アスファルトに出来てる小さな窪(くぼ)みに細いヒールが挟まってしまい、踵(かかと)を持ち上げようとしても、まるでヒールだけが何かに掴まれてるみたいでびくともしない。
‥‥‥は?
なに?!
夜道といえども、ファミレスのパノラマウインドウからの明かりで、足元はよく見える。
スマホを耳に当てたまま、片手で髪をかきあげて何度もヒールを持ち上げようとするものの、どういうわけか右足が動かない。
ドライバーが辞めてしまったもので、私が貧乏君をスカウトしたのですよ?ほほほ
とにかく、そこの停留所に車を寄せるのでお乗りなさい』
「は?わけわかないんだけど!?」
何がなんだか理解もできるわけもなく、淡々と進められた会話と、店長に電話してるというのにも関わらず、見ず知らずであろうこの老人のような男に、車を寄せるから?車に乗れ?みたいな発言。
全財産が2万で
給料が振り込まれてないという現実。
かぁぁぁ!!!
頭に血がのぼる。
色んな感情が込み上げてきて、どこにもぶつけようがない私は、右足を上に上げて、思いきり地面に叩きつけたんだ。
んだけど
アスファルトに出来てる小さな窪(くぼ)みに細いヒールが挟まってしまい、踵(かかと)を持ち上げようとしても、まるでヒールだけが何かに掴まれてるみたいでびくともしない。
‥‥‥は?
なに?!
夜道といえども、ファミレスのパノラマウインドウからの明かりで、足元はよく見える。
スマホを耳に当てたまま、片手で髪をかきあげて何度もヒールを持ち上げようとするものの、どういうわけか右足が動かない。
