Sweet†honey

真横にある道路を走り去る音に負けないような、ばかでかい声で、感情をスマホにぶつけるの。


‥‥‥意味わかんない
なに?!
どらいばー?!
は?!
社長って?!





稚拙な脳内がグルングルン回転してくの。
だってわけわかんないじゃん



ポケットから抜き出した手を腰にあてて、足を肩幅に開いた。





「は?!ドライバー?!社長?!‥‥は?!」

強めの口調になる。



『ほほほ‥‥超金代表取締役ですよ
御存知ないですか?』

アタマガケンジンと名乗る男が名乗るその名前は、ばかな私でも知っていた。
‥‥ここ数年?メディアに出まくってて、芸能人御用達とか、お宅拝見とかで、確かすっげぇ出てる女社長だ。





―――――年齢が50代なのにシワひとつなくて
ブランド品をたくさんもってる人―――――――



名前がインパクトあって、【超金】と聞けば、自然とその人の顔が出てくるくらい、芸能人並みに露出してる人。





超金 麗子――Tyougane reiko―――――
多分この人のことだろう。




「超金って‥‥超金麗子?!」

声が裏返る。