「凉歌、陽菜たちに何か言われた?」

ニコがいきなり聞いてきた。

「何かって言っても…。」

凉歌は口ごもった。
「あなたたちの悪口言ってたよ。」
なんて、間違っても言えない。

「どうせ、真尋たちの悪口でしょ?
 分かるし。」

真尋が半分キレたように言った。

「あの人たちといたら、ろくな事ないよ?
 凉歌もうちらといようよ!」

ニコが誘ってきた。

迷った凉歌が黙っていると、

「そうだよね、やっぱり凉歌も
 陽菜たちが好きなんでしょ?
 真尋たちなんか嫌いだよね…。」