虹色

入学式の日は式と少し先生の話があって解散だった。
だから私は昔から一緒にバスケをやってる親友あおこと飯田蒼と部活見学することにした。
「ピーッ！」と笛の音「キュッ キュッ」というスキール音、私にとってとても好きな音だった。
体育館を覗いて見た。凄かった！
走るスピード、滞空時間、迫力が全く違った。
「えっ！すご…。」
とあおが言った。
「うん…。」
それしか言えなかった。バスケ部から目が離せなかった。
特に私はある１人から目が離せなかった。
７番のゼッケンを着けたその人。
身長は少し高め。
でも華麗にディフェンスを抜きシュートを決める。
凄かった。綺麗だった。回りの景色が止まって見えるのはこういうことなんだ、と肌で感じた。