「ーーーーーーーーーよ。」



…お父さん?



ねえ、なんて言ってるの?
よく聞こえないよ。







どこいくの?
お願い離れていかないで…!
お父さん!!





あたしも一緒にいくから!
1人にしないで!






「…い!おい!起きろ!侑李!」


ガバッ


ゆ…め…?


頬は湿っていた。
きっと夢見ながら泣いてたのだろう。



「お前うなされてたぞ!
大丈夫か?」

「うん…大丈夫。ごめん。」



体はさっきの夢を思い出して
ガクガク震え始める。