そのまま無理やり
屋上に戻され
結局次の授業も始まってしまった。
奏に怒られたら
お前のせいだからな…
キッと彼を睨むが
そんなことも気にせずに
ただ前を見て座っている。
「お前、ここで会ったことほかの女に言うなよ。」
…はい?
「なんで?」
まあ、ここに沢山人くるのは嫌だし
言いはしないんだけど。
「しつこい女共から逃げるために
ここ来たのに
この時期にまさか先客居るなんて思わねえし…。
俺ここ来れなくなるの嫌だし。
ほかの奴ら近寄せたくないの。」
なるほど。
まあよく見たらイケメンだし
大変なんだろうな…。
「あたしもここうるさくなるの嫌だし。
…でもあたしはここに毎日来るから。
いる時間は様々だけど。」
「別にお前はいいよ。
…なんか他の女と違う気がする。
ありがとな。」
ーーーーーキュン
ん?キュンってなんだ。あたし。
「あ、はあ…。」
最後の笑顔が
ものすごく優しくて
思わず胸が高鳴った。
イケメンってすごい破壊力…。
とりあえずもういいや。
昼休みまで寝てしまおう。
「じゃ、あたし寝るから。
昼休みまで寝る。」
「俺もそうしよー。
てか名前なんなの?俺航汰。」
「…侑李。」
「侑李な。俺、航汰でいいから。
じゃ、おやすみ。」
…そのまま本当に屋上に寝っ転がって
二人で爆睡。
なんでかな?
いつもはひとりの屋上もふたりになって
奏とは別の寄りどころができた気がしたの…

