「あぁ!? 誰が近所のうるさいおばさんだぁ?」 そんな鬼のようなどす黒い声が聞こえたので、少し俯いていた私は前を向いた。 すると、どうやらもう屯所についていたようで、門の前に鬼が出迎えてくれていた。 「おばさんじゃなくてどっちかというと鬼だよね」 ごもっともだ。 「あー。そうでしたね。おばさんじゃなくて鬼でしたね」