平助が青い顔をしながら見つめる先を花織たちもみた。

その瞬間、気絶するかと思った。


「あぁ!? また花織かぁ? 新八、花織。


てめぇらなにしたかわかってんのか?」

視線の先に鬼がいたからだ。

何が起きたかわからない。
そんな思いで目の前に座っていた斉藤さんをみた。



「いま、新八と松田が取り合いしていた鮭が、土方さんの顔にぶつかった。」


斉藤さんの言葉を聞いて、私としんぱっつぁんは目配せをする。

そして、軽く愛想笑いを浮かべた。




するとそこから、土方さん(もはや鬼)の長ったらしい説教が始まった。





「ったく…。花織が入隊してから三馬鹿が四馬鹿になった」


だとか、

「花織の行動は女子だと思えん」

そんな小言をブツブツといっていた。



……ほとんどが花織についてのことだった。