ドシャッ

急に雪玉をぶつけられた。


「っは、何すんの!?」

「なあ瑞希、言い逃げて帰んのかよ。
もっと何か、俺に言いたいことない
のかよ。」


ドキッとした。翔太があまりにも真っ直ぐこっちを見ていたから。

「…何。特にないけど?」

精一杯強がる。今さらこんな片想いを伝えたって、遅いから。