俺、知ってる。

マコトが、俺の事男としてみてなかった事。

昔からだ。

お前が、いつも他のやつを目で追ってたって知ってた。

だからさっき、お前が速水と居るとこ見て下を向いた。お前が違うやつと一緒にいるとこ見たくなかったから。
顔を上げた時、もうマコトはいなくて、一緒にいた速水ってやつも一緒にいなくなってたから、俺てっきり、二人でどこかに行ったのかと思ってた。
だから、俺は、一人になりたくて。

いや、違うな。お前と、速水ってやつが一緒にいた場所が目に入るあの所には、居たくなかったんだ。
もうそんなおもいしたくねぇ。

だからさ俺、お前に男として見てもらうために頑張るから、
(待ってて。)

言ったところでどう頑張るんだよ!って感じだけど。
俺なりに、頑張ってみるよ。お前を振り向かせるためにな。


だからさ、これはその第一歩ってことで、言うよ。


『好きだ。マコト。昔から。』