「桜、綺麗だな。」
っと、言ったのは、もちろん私、柊真琴であり・・・。
「マコト、あんたねぇ、のん気に『綺麗』とか言ってる場合じゃないんだからね!」
っと、突っ込んでくるのは、アッキーこと、鈴木明希である。
「ダイジョブだよ!マコト、アッキーは急かしすぎ~ww」
っと、言っている、天使のようなりん、神永凛。
「ありがと~!!」
と、まぁこんな感じで三人いつも仲良くしてるわけですが・・・。
この中で、唯一彼氏いなくして、できたことも無いのは私だけ。
言わなくてもわかるか・・・。
「てか、マコトあんたもしかして、彼氏できなくてもいいやとかおもってないよね?」
「おもってるわけないでしょw」
「まぁさ、マコトあんたが、女の子にモテるのは知ってたけど・・・。まさか、あんなにとは思ってなかった。」
「女の子にモテてもねぇ・・・。」
「大丈夫だって!女の子の次は、男の子にモテるよ~!!」
「そーだといいんだけどね・・・」
そう、私は背が高く、髪も短く、筋肉質の為、女の子には、超と言っていいほどにモテている。
でも、私が女の子をそんな対象にはできないんだよね・・・。
「ハァー。」
「まぁ、んな落ち込まなくてもww」
「そーだよ!!マコト、今日は転校生が来るって、昨日先生が言ってたじゃ~ん!」
「おぉ!そーだった!!」
「まぁ、せいぜい頑張んなよw」

しばらくして、教室のドアが開き先生が入ってきた。
「おはよー!今日は、昨日言った通り、転校生が来てるから、みんな仲良くしてやってな。ってことで、篠原入ってこーい!」
ガラッ、勢いよく教室のドアが開いて、超絶イケメンが入ってきた。
『キャー!』とか、『イケメーン!』とか、色々黄色い声が飛んでる中、その超絶イケメンはお口を開いた。
「マコト、久しぶり」
っと。私は、何のことかさっぱりわからずに、お口をポカーンとさせていた。
そして、超絶イケメンは、自己紹介を始めた。
「篠原侑也です。今日からこの学校に転校してきました。もともとは、柊真琴と一緒の小学校だったので、街の事はなんとなくわかります。学校の事わかんないんで教えてくれたら助かります。よろしくおねがいします。」
私は、嘘だと思いたくって、窓の外を見た。
外は、もう春なのにもかかわらず、雪が降っていた。