「ごめ、私かえ「凛が好き」




「へ?」



今、なんて?



「俺、凛が好きなんだ」



凛が……好き?



「は…?」





「ちっちゃい頃から凛のことが気になってて、物心ついた時、好きだなって思った。


だから高校も同じとこいった


高校に入ったら、告白しようって思ってたんだけど、凛人気者でさ。


いつも人に囲まれててそれどころじゃなかった。」




ちっちゃい…頃から?



「そしたらなんか華先輩と仲良くなってさ。

ちょうど凛の誕生日も近かったし、プレゼント選びに付き合ってもらってた

結局、いいの見つけられなくて、最後は神崎に頼んだ。


あいつに、誕プレ何が欲しいか聞いてって。


直接聞けたら、カッコよかったのにな」



そこまでいって、ははっと笑う優




「嘘…だろ?」



「でもちょうど凛の誕生日の一週間前、華先輩に告られた。

最初は断ったんだけど、好きな人んとこ、大変なことにするって言われたから、仕方なく付き合った



でも…華先輩と一緒にいても考えるのは凛のことばっかで


あいつに今何してんだろうとか他の男に取られないかなとか


………それくらい、俺は凛が好きだよ」





「っ……」



ツーッと一筋の涙が私の頬を伝った



「…カ。
優の…バカ!」



「は…?」




「なにかっこいいことしてくれてんだよ!


私、めっちゃ苦しかったんだかんな


悲しかったんだかんな!」



泣きじゃくりながら叫ぶ



「……それって…」



「私もっ、優が好きだ、アホ」



そう言った途端、ふわりと何かに包まれた




「……よかった…っ」




あぁ、今優に抱きしめられてる



「凛、本当に俺のこと、好き?」



「……うるさい」




私は恥ずかしくなって優の胸に顔をうずめる



「俺は、凛が好きだよ」



ポロっとそんなことを言うから、ボッと私の体が熱くなった




「私も好きだし、アホ」




「凛、俺と付き合って?」




「……おう」



そう言ったら、ギュっと抱きしめる力が強くなった



私も優の背中に手を回し、そっと抱きしめる



「凛、本当にいいの?」



「…たりまえじゃん」



「よかった」




私の恋煩い。



本当に恋煩いでした。




だってほら




最後には必ず幸せになれたじゃん。






fin.