「…ただいま」
「あら凛、おかえりなさい」
リビングに入ると、エプロン姿のお母さんに迎えられた
私はドカっとソファに座る
はぁ……
もう今日は散々だった
「あ、そういえば凛。
誕生日プレゼント、何がいい?」
誕生日プレゼント…?
あ、そういえばもう少しで誕生日だっけ
夏休みに入る前の日
終業式の日
「んー、あ、バッシュ欲しい」
「そう、じゃ、明後日にでも買いに行きましょうか」
「おう」
今履いてるバッシュ、中学校から履いてるんだよな
そろそろ新しくしたいなって思ってたんだ
私は制服を着替えるために部屋に行った
ガチャ
っ……
部屋に入るなり見えるひとつのネックレス
これは去年、優が私に誕生日プレゼントとしてくれたものだった
優は毎年欠かさずプレゼントくれた
今年は……あるわけないか
優にはもう、小林先輩っていう彼女が入るもんね
私は飾ってあったネックレスを机の引き出しにしまった
はぁ………
♪♪〜♪
ベットにダイブしたら、携帯が鳴った
メール?
開いてみると、ヒロからのメールだった
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To.天野凛
もう少しで誕生日って聞いたんだけど、なんか欲しいのある?
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なんで知ってんだ…?
まぁどうせキャーキャーうるさいやつらが言いふらしたんだろうな
だいたい想像がつく
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To.ヒロ
んー、ストラップが欲しいな
スマホに付けられるようなやつ!
ありがとな!
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私は適当に思いついたのを書いて送った
バッシュ以外特に欲しいものはない
私はポスッと携帯をベットの上に投げて、寝転んだ
はぁ……
今日、たった1日で
優が遠い存在になってしまった
私はこれからも「幼なじみ」なのかな?
今までは「幼なじみ」という枠組みのおかげで近くにいれたけど
もう優の近くには入れないんだ
優の隣には私じゃなくて小林先輩が……
あー!もう!
優のことなんて考えるな!
考えるだけ無駄だ!
「りーん、ご飯よー!」
ちょうど下からお母さんの声が聞こえたので、私はヒョイとベットから起き上がって階段を降りた


