「じゃ、また今度!」



そう言って先輩は帰っていった




はぁとため息をついて帰ってくる優




私は慌てて顔を伏せた




「あれ、翔也は?」



「あいつは他のクラスの女の子に呼び出されてどっかいった」





「ふーん、アイツもモテるなー」




頭上から優と萌の会話が聞こえた




モテるのはお前もだっつーの!




「あんたも大変ねー、
毎日毎日来られてさ」



萌の呆れたような声が聞こえる




「ほんと。
正直俺、小林先輩嫌いだし」



…………………。



なんで私はホッとしてんだ




「そう、よかったわねり「だぁぁぁー!」




萌が爆弾発言をしかねそうだったので私は大声を上げて起き上がった




「なによ、そんな大声出して」



「凛、頭狂ったか?」




2人のせいだっつーの!




「優、凛の頭が狂ってるのは元からよ」


「あ、そっか」



「ちげーわ」




黙ってればベラベラと


ありもしないこと喋りやがって



「って、美里もなんか言え!」



さっきから隣でクスクス笑っている美里に話を振る私




「凛ちゃん…頭、狂ってたんだ…っ!」



そう含み笑いをしながら言う美里




「……みんなしてー……」




どうやら私には味方がいないみたいです