「じゃ、ご馳走様でした!」


「まだ残ってるから、いつでも食べに来てね?」


「うん、ありがとまなちゃん!
まなちゃんも今度ウチに来てね!」




私は高野家でお茶をご馳走になり、満足満足、と思いながら家に帰る



「あら凛、おかえり
美味しかった?」


「うん!めっちゃうまかった」


「あらそう!
まだまだあるから楽しみにしててね」


なぬ!?


キッチンに行ったら、山積みになった恋の香りがあった


「なんでこんなに…」


「親戚の友達が広野製菓の社長さんだから、たくさんもらえるらしいのよ

それでこんなに食べられないからってウチにお裾分けしてくださったの」



なんだその親戚の友達……!


めっちゃ羨ましい!



恋の香り食いたい放題じゃん!



将来広野製菓に勤めるのも悪くないかも



「ほら凛、そんなとこで考え事してないで着替えてきなさい

それとお風呂沸かしたから入れるわよ」



気がきくお母さんだこと!


私は「はーい」と返事をしてお風呂場に向かった





_____ふぅ、今日はいい日だったなぁ……



なんてお湯に浸かりながら考える


なんか華の高校生活楽しめそうじゃん!?