さよならの唄。


今日も朝が来る。


“あぁ。今日は歓迎会か…。
あ、寝坊だ。”


目が覚めた時既に遅刻。
やばいなぁと思いながらも
のんきに準備を始めて
急ぐこともなく、目的地である
動植物園を、目指した。





『みー。遅いけん!
なん遅刻しようと?今どこ?
今から植物園で昼メシ!!』

と、ハヤからのメール。
あえて無視。


動植物園の入り口をくぐり
植物園の方へ向かう。



あ、いた。ハヤが手を振ってる。
ハヤの方に足を進めようと
したその時だった。



コツンっ。



何かにつまづき、コケそうになり
足元を見る。




明るめの茶髪を、無造作にセットし
黒のジーパンに、プリントTシャツ
黒のライダースジャケットに、ブーツ。
なんだか、ホストみたいな
チャラそうな人が、鞄を枕に
芝生に横たわり寝ていた。



“ホストかよ。どーせ、
客に約束すっぽかされて、
暇持て余してんだろ。”


ぶつかっても起きることのない
彼を横目に私は無視して
ハヤの元へ行く。


『みー遅いけんね!
遅刻の罰金500円ね!(笑)』

「なんで?」

『冗談って!そんな怒んなよ!』

面白くもない冗談をいう
ハヤを無視してテキトーに
ベンチに座った。


「あ、そーいえばさっき変なのいた。」

『どんなの?』

「草の上で寝てた。」

『なんやそら!もお、変なのに
引っかかんなよ?みーは
俺の妹やけ』

いゃ、同級生で、同じ年齢
なんだけどなぁ。

『妹みたいに、心配ってことよ!』

あぁ。そうゆーことか。

『みー、顔にぜーんぶでとる(笑)』

そう言って、ハヤはケタケタ
笑ってた。でも、なんだかそれが
少しだけ私の凍った心を
とかしてくれた気がして少し笑った。



『やーっと、笑った!みーは
笑っとる方がいいけん!
ずっと笑っとき!』

なんだか恥ずかしくなり
笑うのをやめた。


“今度みーに、会わせたい人が
おるけん!学校終わった後
時間ある日教えて!”

と、いって、誰かに呼ばれたのか
携帯握りしめて何処かに行った。