5年前の春。新しく
入学した高校に胸を弾ませ
登校する同級生をよそに
ため息をつく私。
学校と言う場所が嫌いな私には
高校進学が億劫で仕方がなかった。
『ホームルーム始めるぞ〜』
私たちの担任である
幸村先生。通称ユキちゃん。
ちなみに26歳。
この学校の教師の
平均年齢は34歳。
先生と呼ぶには、まだ未熟な
若い人ばかりなので、
皆先生を、あだ名で呼ぶ。
『今月30日に、新入生歓迎会するぞ〜
皆集合場所忘れんなよ〜。
詳しいことは今配ったプリントな。』
歓迎会か。だるいな。
『なんで、動物園?俺ら
幼稚園児やないけん!!(笑)』
横で叫ぶはハヤ。
早川忠。
『ハヤ〜!よく見ろよ!
動物園じゃない。動植物園な!(笑)』
いゃ、誰もそこを突っ込んだ
わけじゃないと思うけど…。
『ユキちゃん!!そこやないけん!
なんでそんなしょうもねーと?って
聞きよーとって!!!!(笑)』
『馬鹿!お前、動植物園いいぞー
自然いっぱいで癒されるぞー
ま!そーゆことだから(笑)
ホームルーム終わり!』
そう言うと、そそくさと退散
していく、ユキちゃんをよそに
“絶対おもんないけん!!”
と、まだ喋るハヤ。
あ、次移動教室か〜
と、思いながら立ち上がろうと
したその時、
『まって、美月。』
ハヤに捕まった…
