晴れた日だった。

快晴の空、差し込む光。
まるで、童話に出てくるような
綺麗なお花がたくさんある
植物園の広場。そんな場所には
不釣り合いなあなたは
鞄を枕に、寝息を立てていた。


“ホストかよ。どーせ客に
約束すっぽかされて暇
持て余してんだろ?”

それが、第一印象だった。

ホストではなかったけど
貴方はよく嘘をつく人だったね。

そして、嘘がよくバレる。

見え透いた嘘をついていつも
私は泣いていた。


最後まで嘘を突き通して
欲しかったょ。
中途半端な貴方の優しさは


あの日、私の心を殺しました。