「俺も付ける」


「矢野も乾燥?やだよねこの季節」

「うんたぶん」

たぶん...?なんだそれ。まあいっか。


「はい」

少しだけ手に出してあげる。

こんなことでさえ、あたしはどきどきしてしまう。


矢野がハンドクリームを塗り終わると

「ほら席つけ〜出席とるぞ〜」

先生が入ってきた。