「はぁ~あったまりますねえ」

「…それはよかった」



土曜日の朝、二人でソファーに並んで腰かけてコーヒーを飲む。



「なあ…お前って寝相悪いのか?」

「えっ!?嘘、なにか迷惑かけましたか!?」

「いや、別に………」




朝起きた俺の目に飛び込んできたのは、俺の腕の中ですやすや眠るこいつの顔。

そこまではまだよかった。
俺もすぐ昨日のことを思い出せたから。

だけどそこからちょっと視線を下にずらしたのが間違いだった。

ただでさえこいつには大きすぎるサイズのぶかぶかのスウェットは、首回りがだいぶくだびれていて。
上から見下ろすような位置からは白い肌がのぞいていて、かなり、その、きわどい部分まで…
あー!やめだやめだ!忘れろ俺!


「あちっ!」


思考を遮るように口に運んだコーヒーは思いのほかまだ熱かった。
思わず舌を出して顔をしかめた。


「あはは、何やってるんですか」


こいつ、俺の気も知らねえでのんきに笑いやがって。
だいたいお前が抱き付いてきたのが悪いんだからな。

俺の性別ちゃんとわかってんのかよ。