「別に俺はこっちのソファーで寝るの慣れてるから。変な遠慮すんな」

「で、でも!それなら私がそっちで」

「俺がいいっつってんだからベッド使えって。ほら」


軽く体を押して無理矢理ベッドに座らせた。

だけどすぐに立ち上がってくる。ああもう、めんどくせぇ。



「ちっ…わかった」

「きゃっ!」


ベッドの布団をめくって、女を抱え上げて寝かせて上から布団をかけてやる。

俺は反対側に回って、自分もベッドに入った。



「これなら文句ねえだろ?」


枕に肘をついて頭を支えながらそう言った。
見ると顔を真っ赤にして俺を見てる。やめろやめろ。早く寝ろ。



こいつが寝たらソファーに移動しよう。

そう心に決めて、早く寝ろ、と声をかけた。



すると固まってた女が急に動き出した。

ん?と思ってその動きを観察してると…。


「わっ!馬鹿!」


あろうことか俺の胴体に腕を回して、俺の胸に顔をうずめて、ぎゅーっと抱き付いてきた。

これはまずい。…ヒジョーにまずい。



「な…にやってんだ、離せ!」


引きはがそうと試みるものの、こいつの華奢な体にどの程度の力を使えるのかがわからない。

くっそ、俺は抱き枕じゃねえ!



「………っ」

「?」