とても背が高くて、私に少年のような笑顔を向けてくるあなたは、私にとってヒーローのような存在であった。


















その日から5年後



雪が降り積もり、より冷え込んできた12月の半ば。


私は街で光るネオンを家の中から1人で眺めている。




この頃の私はただ漠然と1日を流すような毎日を過ごしていた。



私の名前はユリア。お父さんがロシアと日本のハーフでお母さんは日本人。

だから私はロシアと日本のクォーター。




そのせいもあり、幼い頃はよく同い年の子にいじめられた。




それから、高校1年生になり15歳になった今は、もういじめられることはないがやはりコンプレックスとなって心の中の記憶に残っている。