恵「ほら、やっぱり晴人さんこと好きなんでしょ!5年前の恋だかなんだか知らないけど、やっと惚れたのなら落としちゃえばいいんじゃない?今が狙い時かもよ♪」


ユリア「無理に決まってるじゃん!!私そんな可愛いくないし、あんなに見た目いいんだから、もしかして結婚してるかもよ。」


恵「それはどうかな〜?普通嫁さんがいたら昨日みたいに突然電話して迎えに来てくれたりするかな?一人暮らしじゃないとしないと思うんだけどな〜」


それは、確かに…。

恵「まずは、管野さんのケー番ゲットしなきゃね♪」


ユリア「ちょ…待って!まだ一言も好きなんて言ってないでしょ!」


恵「え?はっきりと気持ちが顔に出てるけのに?(笑)まだ5年前の人が忘れられないんだ?(笑)」


ユリア「いや、そういうことじゃないけど5年前に好きになった人が、管野さん…だから……あの…」


何秒かの沈黙が流れた。


恵「………エ“!!!嘘でしょ!?!?じゃあ昨日が偶然の再開だったわけ!?」


ユリア「まあ…そういう事になる…かな……?」


恵「そうだったんだ!!でもユリアと晴人さん、会ったとき全然気付いてなかったじゃん。」


ユリア「うん、私は全く気づいてなかった。管野さんの言動でやっと察したぐらいだったから。」


恵「え!?で、晴人さんは気付いていたの??」


ユリア「そうだったみたい(笑)ちょっと嬉しかったかな(笑)そりゃ、管野さん見た目がかなり変わっていたから気付くわけないよ!」


恵「それはユリアもじゃない?ユリア小学生の時から比べたらかなり大人っぽくなったもん!それでも晴人さんはちゃんと覚えていてくれたんだね!よかったじゃない!」


ユリア「う、うん。」





恵「そういえば、晴人さんってどんな職業についてるんだろう…」

そんなことを恵がふと聞いてきた。


ユリア「警察官だよ。刑事課に所属している刑事さん。」


恵「は!?ユリアそんな人と5年前にどうやって知り合ってんの!?」


ユリア「小学生の時に恵と遊んでて、私が変な人に絡まれたことあったじゃない?その時に警察署で私の事情聴取の担当だったのが管野さんなの。」


恵「そっか〜…なんか運命的な出会いだね!私応援する!」


ユリア「ははは(笑)ありがとう。」


恵がニヤニヤしてこっちを見てくる。


恵「いやあ〜、でも感謝してよね!もし私があのカラオケをセッティングしなかったら一生会えなかったかもしれないんだから!」


ユリア「あ、はい…(笑)でも確かに凄いよね!まさか恵の知り合いの友達のお兄さんが晴人さんだったなんて…」


恵「ね〜ほんとに!さあ、ちゃっちゃと連絡先もらいなさい!」


ユリア「無理だよ〜。絶対迷惑がられるもん。」


恵「じゃあ私が慶太くんを通して聞いておいてあげようか?(笑)慶太くんとは連絡先交換しておいたから。」


恵はやることが早いなと、つい感心してしまった。

ユリア「いや、いいよ!ありがとう!」


──そうこう話しているうちに、家に着いてしまった。


恵「じゃあまたね〜!」

ユリア「はーい!ばいばーい!」