ははは、笑えるー

    ガサガサ、ボリボリ

    次は何を食べようかなー!

    そんなことを考えていたら、母が言った

    「そんなにグータラした生活してるとブタになるよ」
  
    「なるわけないじゃん、ハハ」

    母の言ったことをおかしく笑ってまた、お菓子を食べだした

    
     そこにブタの飴があった

    
    飴が好きな私はブタの飴をパクっと食べた

    すると、みるみる自分がブタに変化した

    「ええっ!?   どうしよう」

     ブタになった私を見た母は大きな声で叫んだ

    「キャー! なんで家にブタがいるの?!

     母はブタが私だとは気づいていなかった

    「私だよ、夏菜だよ! お母さん!!」

     そう言っているつもりなのにブーヒーとしか言えていなかった

     母は急いでどこかに電話している

     「あの、家にブタがいるんです! 食肉センターに連れて行ってください!」

     母は私を食肉センターに連れて行かせるつもりだ

     「どうしよう?! 助けてー!」

     ちゃんと言葉を話しているつもりなのにやっぱりブーブーとしか言えない

     少しすると、外からトラックの音が聞こえた

     窓から見てみるとブタの絵が書かれていた
   
     「わ~! どうしよう!?  殺されちゃう」