??「……美優?」どこか聞き慣れた声

その声の持ち主はいっくんの弟の心だった

『……し、心?』

柔らかな笑顔をあたしに向けた

心「久しぶりだね。12年ぶりかな?」

あれから、いっくんの兄弟に会うことを避けてきた

それは今も昔も同じだった

『…うん、久しぶり』

あたしは心の真っ直ぐな目が嫌い。なにもかも見透かれてそうで怖い