私の家には昔から伝わる家宝がある。

それは、
ー触れてはイケナイものー

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都会から少し外れた所に大きな和風の御屋敷がある。
ボロいが、それはそれは立派で、一目で「ここには金持ちが住んでいる」と誰もがそう思う様な御屋敷だった。

だが、そこに住んでいたのは威張った大金持ちなどではなかったが、その代わり住んでいたのは、小さくお人形の様に愛らしい女の子と、美男美女の両親3人だった。
決して裕福とは言えなかったが、周りから見れば何の変哲も無い仲の良い家族。
そう、あくまで『周りから見れば』仲の良い家族だった。

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