「有沢紅憂ッて知ってる?」
「はあ?」
只今昼休み。
昨日のアイツが気になって
親友の亮に話してたところ。
「聞いたことね―。誰それ?俺らと同じ2年?」
「2年だろ」
だって制服のリボン赤色だったし。
「え―?わっかんねえしい。
何?気になんの?」
亮が焼きそばパンを片手にニヤニヤ笑う。
「うっせ―な」
無愛想に言い放つと、亮は話しに噛み付いてきた。
「何?何?やっぱその子が好きだったり?」
何 何うっせ―し。
「メガネ女子って、亮どう思う?」
「め、メガネ!?」
亮はピタリと固まった。
んな驚くことじゃね―し。
「どう思うッて聞いてんじゃん」
「え―っと…、俺は大人のお姉様が……」
「ハイハイわ―った。お前に聞くのが間違えだった」
「んな!
敦陽ひどい~!」
亮がイキナリ抱き着いてきた。
「キモいわ!ホモが!」

