「てかさ、メアド交換しよ♪」
「えっ、あ、はい!」
あ?
何コイツちゃっかりメアド交換しちゃってんの?
亮は俺のほうを見て
ハハーンと笑った。
「赤外線な!」
「…うん」
「…ねえねえ」
枝音が俺に、耳打ちした。
「あ?」
「亮って、有沢さん狙いなの?」
枝音は冗談半分に笑う。
「んなワケねーだろ」
「だよね(笑)
だって有沢さん、超陰キャラだもん♪」
陰キャラねー……
陰キャラって分かってんのに……
この胸騒ぎは何?
「有沢さん!ありがとね~♪
今日メールする☆」
「おい亮!」
「え、何?」
そう言うと亮は、一生懸命笑いをこらえていた。
うっぜーー。

